落語アニメ
なんのきっかけだったかは忘れてしまったが、先日たまたまNHK教育のてれび絵本…の中のえほん寄席のコーナーになるのだろうか。それを見てしまった。
本当に意図していなかったのだが、これが結構良くできている。面白いのは当たり前であって、寄席であるため本物の噺家さんが寄席をしているから。ただ、画面は噺家さんではない。あにめだったりする。
しかしこれが本当に良くできている。面白い。
2D絵を3Dに細工しているのだけれど、これが非常に自然。
ぞんざいな…といっては失礼だが、ものによっては殴り書きのような絵が、自然に立体的に見えて、命を吹き込まれたかのように動くさまは気持ちよい。
もっとも、噺家の流れるような台詞回し等のスピーディー感も手伝っているので、絵だけで見事…ってわけでもないが、それでもプロの噺家に負けない魅力を兼ね備えている。
寄席をアニメで…ってのは噺家さんの話術を使わずにビジュアルに頼る…ってのもどーかなー…と思う部分もあるわけですが、たとえば「一目上がり」というのは多少、広い知識がないとおもしろさが伝わらない(「賛」なんて知らなかったよ)。これを絵を使う、アニメーションにすると非常にわかりやすくなり、また、「あ、でも噺家さんだけで面白く聞くためには、聞く方も色々と知ってないといけないな」とも自覚できる面白い題材だった。
そしてあるときには、水木しげる先生が原画を担当された回があった。ご本人が2D担当を最後までブラッシュアップしたのかわからないが、絵自体が結構シャープだったので(原画からCG作画?)なんとなくそこを疑ってしまう。しかしいずれにせよ作画は気合入りまくって…というか、水木しげる画そのものであり、これが立体化されて噺家の台詞が入るとそれはもう命を吹き込まれたよう。
そういえば一時期鬼太郎が2パターンかぶっていた時期が合ったけれど、さらにもう1パターン、水木作風の動画があった感じ。なんかそういう意味でも面白い。
結果的に短編で、小気味よく、さらりと見られるのも面白い。いやぁ、話としても、動画としても、そういう作画の傾向としても見ていて面白かった。
ただ、朝早いので、放映時は頭がまだ働いておらず、よく記憶してないのがまどろっこしい>をれ(^^;)。
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