ターボの効果は?
HDDが壊れると、当然交換しなければならない。
同じスペックに交換すると、元の環境に戻るわけだが、修理費がかかっている。
当然、補償期間内だと無償修理が可能な場合がある。HDDの場合はわからんけれど。やってくれたとしても、データ復旧までしてくれるとは思えない。まぁ、データのバックアップが取ってあればどうでもいいのだが。ただ、確実に比較的長期間、そのマシンをいじれないのは痛い。
自分でリカバリすれば、それなりに短時間で復旧できる。手間は多少かかるが。
修理費と手間をかけて元に戻す。また、変わらない、元の生活。
…それで良いのか?
転んだら立ち上がるだけ。それだけではつまらない。せっかくお金と手間を出すなら、
何かをつかんで立ち上がりたい。多少投資がかかっても。
…というわけで、HDDを7200回転、大容量のものにすることにした。少しはアップグレードしないと。ただ、大容量といっても200GB。ノートにすれば大容量だけれど、標準装備が160GBなので、40GB増にしかならない。スピードと容量、「微々」とは言わないが、ちと微妙な増量。はてさて、これでよろしいものか。もう少しイベント的に何かが欲しい。
…と、修理アドバイザーの某氏ぉぃとHDD調達のために秋葉原をほっつき歩いていたら、とあるアイテムが目に入った(某氏の)。
それがインテルのターボメモリだったわけ。ちなみに1GB。
記憶の片隅にそういうのがあるというのは聞いていたが、とりあえずSDカードで似たような設定をしているつもりだったので、ターボメモリをどうこう…というつもりはもともとは無かった。某氏と一緒、HDD関連でめぐっている…ということがなければ、これをどうこうしようということは思いつかなかった。
大体その場で某氏や店の人から、「X61やX61Tのスロットは1つ空いていて、このカードを装着できる余裕はある」「SDカードに比べれば、メモリ自体のアクセス速度は雲泥の差」「スロットに装着するには固定ネジが別途必要だけれども、おまけしたげる」等々いろいろ情報入ってきて、買わない理由は無かったし、値段としてもそんな高くなかったし、まぁだめもとでもいいか…、前述のわだかまり(?)もあるし…ってこともあって、ほとんど勢いで購入した次第。
取り付け位置はパームレストの下。確かに空きスロットがある。一つはLANカードとおぼしきカードが埋まっているけれど、2スロットあるので、ターボメモリも取り付けられるわけだ。
ただ…ねじが2本要るね。これがないとかなり不安。今回はいい店で、おまけしてくれたから問題なかったけれど。
で、あとは付属のCD-ROMからドライバをインストール…と思ったら、HDD換えてVISTAをクリーンインストールしたからか、すでにドライバが組み込まれていた。うむ~。ただ、インテルのサイトをほじくれば、最新のドライバがあるかもしれない。今度探しに行こう(忘れると思うが(^^;))。
…で、これによって何ができるようになるかというと、USBメモリでも有名なReadyBoostなわけなんだけれど、それとともにReadyDriveも働く模様。これはUSBメモリでは実現できない機能らしい。
各々の機能については、こちらでも参照してください。
【特別企画】
Windows Vistaの仕組みを学ぶ
【SuperFetch/ReadyBoost/ReadyDrive編】
しかし、インテルのターボメモリコンソールだけ見ても、この二つの機能が1GB中、どう割り振られているのかわからない。
そこでHDDドライブのプロパティを確認すると、NVキャッシュというタグがある。HDDは日立のHTS722020K9SA00。Travelstar 7K200ってやつで、ここらへんを見ても特にハイブリッドがどーの、大容量キャッシュがどーのとは書いていない。
しかしタグ中を確認すると、
「ハイブリッドハードディスク:このディスクには387MBの非揮発性(NV)キャッシュが備わっており、システムのパフォーマンスを向上できます。」
とある。おそらくこれがReadyDriveに割り当てられた容量だと思われる。
タグには電力の節約とシステムの起動および再開時間を最適化するとも書いてある。
また、コントロールパネル>コンピュータの管理>ディスクの管理を確認すると、プライマリHDDの他にNVCACHEというドライブが見て取れる。ドライブ名は割り当てられていないので、「コンピュータ」上には表示されない。こちらには513MBが割り当てられている。
こちらがReadyBoostだと思われる。
容量的にあわせるとだいたい1GBってことかな?そんな割り当て。
さて、問題はこれの効能がいかなるものか…?ということ。キャッシュに1GB程度ってどうよ?…という意見がWeb上にも散見して見て取れるし。
しかし、かといってベンチマークの取り方がわからないので、どれくらい効果があるか…というのは計りにくい。ストップウォッチ片手にOSの起動時間とアプリの起動時間を計れば良いんだろうけれど、そういう時計ないし、面倒だし(^^;)ぉぃ。
まぁあれだ。体感で「あって良かったか、無駄だったか」と判断するしかないな(^^;)。それで自分だけ満足できればOKさ(^^;)ぉぃぉぃ。
で、効果が認められるはずの部分を確認してみると…、
・Windows再起動は間違いなく速くなっている。あくまで体感だけれど。
・PhotoShopの起動が速くなったような気がする。
・IEに動作の改善はみられない。むしろ遅くなっている?なんとなく、動作原理的に他社製ブラウザは早くなるような気が…。
・スタンバイ(スリープ)からの復帰も速いような。
ただ、以前はウィルスバスター2007を使用し、起動時に裏でなんか作業していたっぽい(起動すると、即「最新ファイルがあります」みたいな表示が出ることがある)ので、ノートンの今と比較できないかもしれない。
…といったところか。おいおい、ハイバネもやってみんとあかんかな。
通常の使用では今のところスリープ関連の時間の短縮、PhotoShop起動時間の短縮が効能か。
また、Windowsの再起動もたまにしか行わないと思うけれど、きびきび再起動してくれるならありがたい。
しかしそもそもWindowsをクリーンインストールしたばかりだし、ちっとごちゃっとしていた時との印象と比較するのもどうかなぁ、という気も。そもそもターボメモリか7200回転HDDの恩恵か見分けがつきにくいし。
また、データエディットとかの作業そのものは高速化されないわけでしょ。ソフトを立ち上げたり閉じたりをひっきりなしにしているならともかく、ソフト一つをじっくりいじくる使い方とかだと恩恵を受けにくいんでしょ?絵描きだからそういう方面だしなぁ…。
ただ、個人的感想としても一部が速くなっていることは違いないし、遅くなっているわけではない。たぶん(^^;)。
金額的に4千円しないメモリだし、それでHDDキャッシュでわずかながらでも寿命の延命とか、多少のリスク回避にもなっているはずと考えてみれば、お得な気もする。大体、ReadyDriveは他メモリでは実現できないしね。
そもそも使ってなかったスロットだし、他の利用方法があれば別だけれど、空いているところをそのままにしておくのもなんだし。そもそも拡張性の乏しいノートPCだし、それで人よりちょっと違うカスタマイズをしている…という優越感が…(^^;)メモリ一枚放り込んだだけだけれど。
とりあえず自己満足中。なんだかんだでプライマリハードディスクのエクスペリエンスは5.4だしね。
#…1.8インチHDDなマシンに放り込みたい気も…。X41Tに該当スロットあったっけ?無線LANに埋まっているか?PCMCIAカードでLAN接続することにしてでも放り込みたいような…。より効果があるような気が…。
しかしターボメモリ代に加え、VISTA代、LANカード代と出費がかさむしなぁ。それに見合う話かどうか…。
##あくまで主観で私見なので、これだけアテにして真似しないように(^^;)。
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