「ペイル・コクーン」&「鉄路の彼方」購買促進キャンペーン(^^;)…になってない
なんかすっかり情報が遅くなってしまったのだが、一応書いておこう。
1月18日に発売になる「ペイル・コクーン」と「鉄路の彼方」というDVDがあるのだが、実は去年、すでに見ていたりする。
これら2作品は「ほしのこえ」と同じく個人製作(作画作業作業の大半を個人で制作しているという意味で、その他の体制は問わない(^^;))による作品。
個人制作といえば昔、ダイコンフィルムというのがあった。「電車男」のOPアニメの元になったのが有名で、内容も大体あんな感じ。
しかしセルを使用しての8ミリフィルム撮影という、アナログで手間のかかるその作業は個人制作の域を超えて多人数での作業をもってしても量をこなすことは難しく、なかなか量産以前に10分を超える作品を作成することは困難だった。
しかし昨今のデジタル技術の普及により、かなり作画の手間を抑えられ(それでも「劇的に」ってほどでもないのだが)、あまりマンパワーを必要としない分、団体制作によるアニメ制作にはない持ち味が凝縮された企画などが期待されている。
…とはいっても、その手の作品はおいら自身は「ほしのこえ」以降はあまり話に聞いていない。あるにはあるが、Web公開が主だったりして、DVDでの公開というのはあまり数が無いだろう(いや、あるのは知っているんだけどサ(^^;)名前が思い出せない…)。
ただ、今回のように同一レーベルから一度に複数作品出るというのはおそらくはじめてでない?これがノれば、企画としても今後も考えられるわけで、メジャー…というか、既存のアニメ作品って大体似たようなのが多い昨今、まぁマイナーとかB級とか、当面単に「メジャーでは出しにくい」という企画が多くなるとは思うけれど(^^;)、小粒でもピリリと辛い作品がお目にかかれるような市場に発展することを期待すれば、今回の作品にも期待がかかるというもの。
…っていうか、買って(^^;)ぉぃ。別においらは何の関わりあいも無いけれど(^^;)一応めちゃめちゃ遠い遠縁が無いことは無いが…。
いや、それで市場が広がれば、他にも面白い作品が出てくるかもしれないんだから、それはそれでいいか。
…で、せっかく過去に作品を見ているんだから、プレビューでも。
「ペイル・コクーン」は「ほしのこえ」が気に入っているのなら、まず問題なく入り込める作品。絵柄も既存アニメに習った手法なので(キャラが2D)、大抵の人は違和感なく入り込める絵柄でしょう。
勿論3DCGも多用していて、それを生かした持ち味もあります。
個人的な感想としては、カメラワークが非常に上手いです。察するに、作画枚数は少ないんですけれど、カメラの動きを生かしてそれを気づかせない…というか、画面に入り込めるようなカメラワークを設定していたら、たまたま作画枚数が少なくて済んだ…的な上手さを感じます。
そのカメラワークに惚れてDVD買おうと思ってます。
まぁ、マンパワーの少なさの必然というか、世界観描写の少なさがちょっと目につきますが、登場人物の人間関係に重点を置いているので、あまり欠点という気はしません。演出上、そこらへんを推察するのもまたキーにもなっています。
無論「もっと余力があったなら」そちらの世界観の構築を加えれば(地下都市の生活とか)さらに物語が広がったであろうことも考えられますが、まぁこれは制約といったところでしょうか。
物語の方は先にも書いたとおり、視聴者が「推測」するのもまた楽しみになっているので、あえて詳細は記載しないでおきましょう。若干好みが分かれる話かもしれないなぁ…。おいらは問題なかったけれど。
あ、そうそう。試写ん時は複数人で見たんだけれど、物語の結末をどう解釈するかで論争になったりもしたので、友達をわいわい見るのもいいかもしれません。
さて、評価が難しいのが「鉄路の彼方」。
言ってしまうと物語と世界観描写に深みが無いんだよなぁ…。設定的にはあるんでしょうけれど、それが生きていない感じです。
絵柄がアクが強く、見る人を選びますが、この作者独特の個性のようなもので、それは欠点ではありません。私は過去作品から結構慣れ親しんでいるので、結構好きです。
ただ、その個性に頼りすぎたか、描写に特色が出ているんですけれど、アクが強い分、繊細な遠景描写が難しく、それを省略するのもまた味なんですけれど、特殊な設定の舞台になっているため、その遠景による世界観の構築が無いために雰囲気が出きっていない…という。
まぁあまりにも特殊すぎて、じゃぁ実際にどう描写するのか…っていうと実に難しい問題なのですが(^^;)。
他にもツッコミどころはあるんですよね。ただ、物語のコンセプト的には惹かれるものはあるんですよ。「ペイル」の方が若者向けなら、こちらは30代以上向けっぽいような(いや、両方とも違う世代が見ても面白いと思いますが(^^;))。
ちょっと一人で仕事後に帰ってきた家でくつろぎながら見る…って感じですか。
ともかく、こちらの作品を見るときにはコツがいります。同時収録されている作品を先に見ることです。確か過去作品の中に今回作品と同一キャラが出ていたかと思います(うろ覚えなので保証は出来ませんが(^^;))。
描写への慣れ、作家個人の作品傾向の習得等々を作品作成順序に習って見るというのがこのDVDへの対策というか。それによって個々の作品世界…ではなく、作家個人の世界観傾向がうかがい知れ、その辺で深みが出てくるかと思います。
出来は決して悪くはないので(肝心なところで逃げを打っているところは許せませんが(^^;)謎)、こちらも是非どうぞ。
…とまぁそんな感じで、とある方面との関係のために、宣伝宣伝…っと(^^;)宣伝になってねーよ。
あ、そうそう。「TANK SWAT01」の方も見ているのですが、こちらはまだ発売まで時間があるので、また改めて…。
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