R-14への文句
今回の話は若干ネタばらしの部分もあるので、注意して読んで欲しい。どうでしょうドラマの四国R-14の話だ。
これを書いている時点でTVKでは2話まで進んでいる。しかしまだ放映も始まっていない地域の人もいるかと思うので、できればこの先は読まないでおいてもらいたい。
…のだが、多少、覚悟して見るための最低限の事項…というのも書くつもりなので、ある程度は読んで欲しい…っちゅーか、なんちゅーか、難しいところなのだが(^^;)、頑張ってネタ晴らしにはならないようにしたいとは思うんだけれど…楽しみを削いでしまったら御免ね(^^;)。
やっぱ読まない方がいいかなー。うん、未見の人は読まないで(^^;)。
で、ここから書いてしまおう。
一部では「怖くて放映の度に視聴率が落ちていった」という噂のある今回のエピソード。しかし2話までを見ると、別の問題があるように思える。
正直、ドラマの演出が良くない。ある種の制約があるせいなのだが、ひょっとしたらスタッフ陣が(当時)それに気づいていなかったのかもしれない。
要は本物のどうでしょうである意味「どうでしょう世界」感が構築されているのに、その世界観の雰囲気をリセットした形でドラマを作成してしまっているのだ。常に笑いの絶えない「どうでしょう」なのだが、四国のある部分を常に画面に出した「どうでしょうドラマ」の世界観はうまくそれを引き継いでいない。
しかしプロット的には繋がっているのは明白なので、そのあたりで矛盾が生じ、素直に画面にのめり込めない観客がいるわけだ。
完全にドラマ単体で見れば、それはそれで面白いのかもしれない。「どうでしょう」を見たことない人に「どうでしょうドラマ」を見せると、意外と「こ…こんなことがあるバラエティなのっ!?」とウケがいいかもしれない。
ただ、「どうでしょう」という下地色をうまく出せていない感じがするのが、どーしても違和感として残ってしまい、上手くドラマにのめり込めないのだ。
また、脚本とか構成にも甘さが残ってしまう。
ただひたすら重い雰囲気、怖がらせよう、怖がらせようとする画面の重さが逆に単一な画面作りになってしまっている印象がある。
緩急が無い…といえばいいだろうか。本当に怖がらせようと思うなら、怖がらせようとするだけではだめで、「怖がらせようとしている」と思う観客の警戒を解くために明るい話もしなければならない。そこで油断が生じた間を利用して脅かせば、より恐怖を感じる…と。
これは「どうでしょう」という材料を使えば、そう難しくはないはずだ。その分時間(尺)が難しいことになるかもしれないが、構成次第でどうにかなると思う。
…というか、そもそも「ある事実」を堂々と1話でバラしてしまっているというのも尺に合わない。もっと引っ張れば時間も短縮、また観客を引っ張る材料に出来、そもそもその「ある事実」を2話で大泉にバラしているのだが、その驚きや、その後のことへの恐怖の効果も倍増できるはずだ。
2話のEDで普段の四国取材の様子を写したシーンがいくつか出てくる。これを本編で緩急を付けるように盛り込んでいれば、かなり効果が違ったんじゃないかな…と悔やまれてしまうのだが…。
まぁ、2話までの感想で書いているので、まだ2話分あることを考えると、実は別の趣旨があったりして、「ある事実」を引っ張る必要が無かった…ってことかもしれないので、筋違いな指摘になるのかもしれないが、どーしても黙ってられなかったので、書いてみた(^^;)。
でも考えてみればもう5年前の作品なんだし、今更何を…ってことを書いた後で自分でも思ってみたり(^^;)。…まぁほら、つぶやきのページでもあるんだから…(^^;)。
なにはともあれ、実はしっかり2話のラストで「びくっ」としているので、3話以降も楽しみにしている。ちゃんと見なきゃぁねー。
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