sex3
上条淳士の「sex」の3巻が出ていた。知っている人は知っている、えっらく昔のヤングサンデー(だったかな?)に掲載されていた漫画なのだが、豪華(?)装丁版の2巻までは発刊されていたものの、3巻以降は発行されていなかった。
なんか2巻と3巻の間に区切りがあったとかそういうことではなく、えっらく中途半端なところだったので続巻を期待していたのだが、なかなか出てこなかった。理由は知らなかったが。
で、最近になってポピュラーな装丁で1巻から出直し、今月になってめでたく(?)3巻が発刊されたわけだ。
ちなみに豪華版とポピュラー版の違いは判の大きさだけでなく、一部単色カラーになっている。1巻は赤のみ、2かんは青のみなのだが、結構効果的に働いていて、凝った作りになっていた。
まぁ、その分手間とコストがかかりそうで、そこらへんで3巻以降折り合いが付かなかったのかなー…とか勝手に勘ぐっていたり(^^;)。
ともあれ3巻なのだが、どーもしっくりこない。絵が雑(それでも並みよりは上手いのだが、上条さんにしては…の意)、小回りがぎこちない等々、不満が残る。
考えるに、ひょっとして1~2巻は大幅改訂、書き下ろしを加えていたか?…ってなもん。そういえば週間だったか隔週だったかは忘れたが、そういう雑誌掲載の区切りが1~2巻ではわかりにくかったが、3巻では明快にわかりやすかったあたり、“生原稿”…って気がするにはする。
上条さんはその繊細な描画に注目を誘っているが、実はそのコマ運びや台詞回し等の完成が独特で、それが一番のウリだと思う。それを活かすのが実は細かな背景描写とかを含めた緩急と、大ゴマのタイミング…なわけなんだけれど、雑誌掲載ベースだとページ制限などでうまくそれが活かせない…ってところで単行本収録の際に改訂が必然的に生まれたりするのだろうか?
んでも、その後に描かれた「赤×黒」とか「エイト」とかは元に戻ってるんだよなぁ…。まぁ「赤×黒」は改訂ばしばししてそうだが(^^;)雑誌とか買ったり読んだりあまりしないので、比較でけへん。「エイト」はそんな改訂している暇など無い刊行ペースだと思うが(…つっても、そういえばこっちも1~2巻しか見てないな…)。
また、カラーを置きたい場所が想像つかん>3巻。心情表現とかどのポイントになるかもようわからん>3巻…ってあたり、改訂作業がおっつかなくなったとか、やりたくなくなった…ってところなのかなぁ…?と勘ぐってみたり。ただいい加減放っておくのもなんなので、装丁を変えて出してみた…とか(^^;)。
中島・磯野編はもう少しふくらみそうな気がしたのだが…。横須賀の件も未消化だし(これはこれでもアリとは思うが…っつーか、ユキの線でこれからか?)。
まぁでも面白いことは面白いので…っつーか、ヒガが再登場するのを心待ちにしてるので(^^;)、続巻も購入したいところ。
ちなみにタイトルと内容は全然関係ないので念のため。
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