煙に巻かれるか?
「スチームボーイ」の公開が近い。えっらく時間がかかった感があるが(実際そうなのだが)、同じく製作期間が長かった作品といえば、パトレイバー番外編「WXIII」を思い出す。正直、意欲は買える作品ではあったと思うのだが、出来としては…、うなってしまう。
かように、必ずしも製作期間の長さが作品の出来に結びつくとも限らない。特に「スチームボーイ」に関しては、初期の段階では技術検証的意味合いが強かった製作体制だったように記憶している…っていうか、イメージ(^^;)。 もっと3DCGをがしがし…って感じだったように思えるが、今回のCMなどを見てみると、意外と「フルCG」という部分は少ないように思える(全部見たわけではないのでなんともいえないが)。もちろんコンポジット関係ではばしばしCGを使っているようだが。
そういう意味で、ちょっと気負いして見に行くと、期待が大きかった分の「期待はずれ」におそわれそうな気がしてならない。ましてや「大友監督」である。「破壊のカタルシス」というか、「最後は壊しておしまい」…だけだと、もう「時代遅れ」という枠でしか語れなくなってくる。
もちろんその中に主人公の成長物語とか含ませたりして「エンターテイメント性」を高めたりすれば、一辺倒の評価は抑えられると思うのだが、それだって今までさんざんっぱら色々描かれてきたコンセプトである。ありきたりの描写になってしまっては、やはり「なんでそんなに時間かけたの?」ということになってしまう。
なんだかんだで「AKIRA」にハマったことのある身としては、大友監督には課題に期待するのだが、今に公開されるのであれば、いろいろと当時と同じ、あるいは違った欲求を作品に課題に求めてしまうわけで、そこらへんはいろんな意味で宿命と思って受け止めて頂きたい。…って、誰に向かって語っているんだか(^^;)。
ともあれ、ちゃんと金を払って見に行くのなら、その分語るぞ、俺は!払ってない今から(^^;)ぉぃ。
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